フットサル チーム練習|インテグラルトレーニングの必要性

お世話になります。インテグラー高垣です。

今回はフットサルチームのトレーニングを作るうえでとても大切なことを書きたいと思います。

 

まず、おさらいですがトレーニングは主に3つの種類があります。

・アナリティックトレーニング
・グローバルトレーニング
・インテグラルトレーニング

関連記事:【フットサル】トレーニングは大きく分けると3種類

 

今回はその中でも重要なインテグラルトレーニングについてお話しします。

インテグラルとは【(完全体をなすことに)不可欠な、必須の、】という意味があります。

良いチームを作るうえで必須なことなのですね。

インテグラルトレーニングの目的

『選手の技術・戦術・体力・心理の4つ柱を同時に効果的にかつ効率的に伸ばすため』です。

インテグラルトレーニング作成の7つ留意点

・継続時間
・セット数
・人数
・広さ
・相手チームと自チームの特徴と課題
・練習の複雑性
・目標の多様性

インテグラルトレーニングの種類は主に3つ

前・中・後

メインにしたいトレーニングを中に持ってくる。

DふぁSコート
ここでは仮にメインを2対1と設定する場合、2対1の状況になる前は1対1と考える。そして2対1の後は3対2になると考える。

メインの2対1が中となります。

DSコート
1対1をしたあとそのまま2対1に移行

DふぁSコート
そして続けて3対2に入る流れである。
GHFGコート
指導者は、中の部分(2対1)を中心にコーチングしていく。前と後はある程度流して良い。

ゲーム課題

ゲームの原理・原則から考える。(ゴールを奪う/守る・ボールを保持する/奪う・前進する/前進させない)

ここではゴールを奪う/守るにキーファクターを設定しトレーニングさせると、まずゴールが生まれやすくするための環境を作る。

コートQQQ
ここでは2対2+2サーバー(サーバー移動サイドラインのみ)に設定した。

実際ハーフコートの4対2。サーバーシュートなし。

ゴールシーンは多くなる。

さらにゴールシーンを増やすため、+αのルールを付ける。

コートFRFF

サーバーシュートOK+クリアランスラインも移動OK。

すると、ゴールを奪う場面が多くなり指導者の狙い通りの練習となる。

実ゲーム

限りなく実践(試合)に近づける。4対4+ゴレイロなので、試合と同じ人数。

その中で負荷をかけ、自分が狙っている課題をでるようにする。

図は4対4だが、コート移動に制限を加える。ABそれぞれの横半分のスペースで2対2が生まれる。

コート222

次は、オフェンスのみ逆サイドに移動OKとする。3対2(図のAサイド)が生まれる。

コート1111

さらに、オフェンスは移動して良いが、移動してきたらもう逆サイド1人は移動しなければならないというルールを付けることで、自然とクワトロのような動きになる。

コート111111

ルールを追加していき自分のキーファクターへ持っていくことが可能。

関連記事:フットサル 戦術解説/オフェンス編(8−1)<クワトロ 概念編>


これらのトレーニングは、選手がしっかり考え頭を使い、さらにいろんなところを見て行わないといけない。

自然に認知・決断・実行を瞬時にし、戦術(スペースと時間)時空間認知能力を発揮しないといけない。

これらを選手に誘導・誘発してあげるのが指導者だと考えている。

 

最後に、冒頭に出てきたインテグラルとは【(完全体をなすことに)不可欠な、必須の、】・・・。

この言葉を聞いて彼を思い出すのは私だけだろうか。
yjimage7CU598UG