フットサル 戦術解説/オフェンス編(5)<アラコルタ>

フットサル戦術解説、今回はアラコルタについて解説していきます。

サッカーにも活かせる動きなので、ぜひご参考ください。

✓筆者プロフィール

ヴェルディフットサルユース、チェルシーサッカースクールなどでの指導経験と、サッカーでは習志野高校(全国ベスト8)、フットサルでは関東リーグ2部などでの競技経験を基に、サッカー、フットサル戦術やトレーニングなどを紹介

アラコルタとは

アラコルタという言葉を聞いたことがありますか?

フットサル場でフットサルしている人でも、この動きを出来る人はあまりいない印象です。

 

というのも、アラコルタを成功させるのに、パスを出す側もわかっていないとなかなか出来ない動きだからです。

先に参考動画を貼り付けます。

動きとしてはボールをもらう前に外から中へ侵入するイメージです。

スペースのないフットサルコートではボールを回していると、どうしても相手のディフェンスの外側でプレーすることが多くなります。

参考:ディフェンスの鉄則

ここで先に参考としてディフェンスの鉄則の話をします。

ディフェンスは基本的にゴールから自分のマークを遠ざけるため、ゴールと相手の間にディフェンスをすることが鉄則となります。

 

下の画像のゴール位置から赤いラインがそのイメージです。

ゴールラインとマークの間に位置することが外に追い出すディフェンスのイメージです。 画像の緑色のスペースにボール運ばれる(侵入される)ことがディフェンスとしては防ぎたいことです。

※詳しくはディフェンスの記事を載せた時にお話しします。

アラコルタの方法

このディフェンスのセオリーを踏まえてアラコルタの話に戻ります。

 

動画でもありましたが、大前提アラはディフェンスの裏への突破をオンザボール、オフザボールでも狙いに行きます。

裏を取られまいとついてくる(引っ掛かった)ディフェンスの逆をついて内側に入ることで、裏を警戒していたディフェンスは体の向きが対応できず突破できています。

 

結果としてカットインが成功した状態を作れます。

 

カットインの場合の工程としては、

1.縦に仕掛ける雰囲気を出しながら駆け引き

2.カットイン

 

それに対してアラコルタは、

1.縦に先に仕掛け方向を変えて中に侵入する。

2.タイミングを合わせてもらいパスを受ける。

ボールを受けてからディフェンスを抜くか、ボールを受ける前にディフェンスを抜いた状況を作るか。

後者の方がボールコントロールがない分、マークを外すのは簡単かと思います。

 

ボールを持っている味方と合わせて二人で突破(カットイン)をするイメージです。

タイミングを合わせる

大事なことはボールホルダーとディフェンスの距離です。

 

ジャグナウとも同じとなりますが、ボールホルダーとデイフェンスの距離感でアラコルタの距離感も変わってきます。

関連記事:フットサル 戦術解説/オフェンス編(1)<ジャグナウ>

 

ディフェンスとの距離があるのであれば、動画の様に縦に駆け引きをして中に侵入。

もしも距離が近いのであれば縦をそこまで取らずに中に切り込む。

 

距離が取れないアラコルタはボールを保持する意味で効果があります。

中に侵入する時にボールを受けると、パスの出し手に対峙するディフェンスの視点が変わるので、フィクソとしてはパスを出さなくてもスペースを使うドリブルが出来ます。

一人の選手がアラコルタをすることで次の展開を作ることができます。

これで相手をかわさずにシュートが打てる状況を作れる可能性がぐんと大きくなります。

 

この動きで相手ディフェンスの真ん中へ侵入ができるプレーヤーは、味方3人のプレーエリアの幅を一気に広げられる選手になれます。

ある程度チャレンジが必要になってくるとは思いますので、サイドラインでうまくプレーが出来ない、ディフェンス近いなと思ったらチャレンジしてみてください。

近年のサッカーのスタイルに共通点あり

この動きは厳密にはサッカーにはない動きではありますが、少し似ているのが下の動画の3分15秒 、<マンチェスターシティのサネ選手>で、今までのサイドの選手のセオリーから進化しています。

サイドバックといえば、基本的には外からセンタリング、もしくはカットインでシュートが今までのサイドバックのイメージかと思います。

サネは基本的にラストパスを受ける位置もシュートの打てるゴールエリア近くでのプレーが多く、そのディフェンスの対応はセンターバックが対応する形となります。

 

つまりサイドの選手に対して、最終ラインのサイドバックではなく、センターバックがつり出されます。

 

ゴール前では相手の外側から内側に侵入してラストパスを受けます。サイドの選手が内側に入った瞬間にサイドバックはマークを受け渡し、その中の選手もついていけていないです。

結果、センターバックが対応し、ゴールエリア内は3対3のディフェンスになります。

 

最近ではハーフスペースからフィニッシュへいくこのパターンが多いです。

中盤のダビド・シルバか、デブルイネがハーフスペースでボールを持った時、サネかスターリングなどがこの動きをします。

 

このハーフスペースも狙いとしてはアラコルタと同じで、ディフェンスの間でボールを受け、サイドの選手のプレスを無効にするポジションどりです。

ゴールへの突破にはその時代の様々な形があります。

 

スルーパスも昔は真ん中からサイドの流れが多かったですが、今は外から真ん中へ侵入する選手に合わせるボールが増えています。

まとめ

フェイクの解説記事でも話をしましたが、フットサルはディフェンスに捕まらずにいかにプレーができるかが大事だと思います。

関連記事:フットサル 戦術分解説/オフェンス編(4)<フェイク>

 

フリーランの違いを出せる人はゴールまでの近道を作れるだけでなく、周りの選手を活かす事が出来ます。

今回は後半サッカーの話を入れましたが、少しアラコルタのイメージを広げる意味で説明しました。

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