酷評のサッカー日本代表新ユニフォーム、”迷彩柄”を取り入れたチーム集

  • 2019年11月18日
  • 2019年11月18日
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サッカー日本代表の新ユニフォームが発表された。コンセプトは”日本晴れ”。

前面には5色の青を用いた迷彩柄、背面には1色のスカイブルーを採用。私たちひとりひとりが見てきた空はそれぞれで違う。しかし、大舞台で美しい空を見ることを目指す点では同じである…。新しいユニフォームにはこうしたメッセージが込められているという。

ただ、公式発表前から画像つきでリークされており、「色がバラバラなせいで視認性が悪い」、「格好悪い、リーク通りでショックだ」といったネガティブな意見が相次いでいる。

物議を醸す迷彩柄、これまで採用してきたチームとは?

サポーターが物議を醸す迷彩柄だが、これまでに採用してきたチームはほかにあるのだろうか。今回はいくつかの例をご紹介させていただく。

浦和レッズ 2014 ホームユニフォーム(NIKE)


Jリーグでは2014シーズンの浦和レッズが迷彩柄を採用。無冠で終えた前シーズンをふっ切るかのような斬新なデザインとなったが、評判は上々で今でも購入を希望するサポーターもいる。

さらにこのユニフォームには、旧浦和市の地形をかたどったシャドーと、選手とサポートをつなぐ「ハート12」も盛り込むというオシャレな演出も。

今回の日本代表ユニフォームの発表後も、「2014年のレッズみたいなデザインだったら良かったのに…」という声も多い。

ナポリ 2019-20 ホームユニフォーム(KAPPA)

近年独特なデザインが続いているナポリは、ドットと迷彩柄を組み合わせたデザインを2019-20のユニフォームに採用。ホームだけでなくアウェイ・サードユニフォームでもこの迷彩柄を採用するという徹底ぶりだが、それほど主張も強くなくキレイにまとまった印象を受ける。

チェルシー 2019-20 ホームユニフォーム(NIKE)


チェルシーもユニフォームに迷彩柄を用いているチームのひとつだ。

ただ迷彩柄とはいってもよくイメージする角の丸いような模様が組み合わさったものではなく、どこか幾何学的で都市迷彩・デジタル迷彩と呼ばれるものに近い。

ベースであるチェルシーの青はかなり濃いため、その模様は遠目でははっきりと見えないが、目を凝らしてみると今回の日本のユニフォームのようにかなり複雑であることがわかる。

ザンクトパウリ 2017-18 サードユニフォーム(UNDER ARMOUR)

宮市亮が所属するザンクトパウリは、2017-18シーズンのサードユニフォームで迷彩柄を使用した。もっともそれは単なる迷彩柄ではなく、まるでペンキで塗りたくったような迷彩柄とあちこちにドクロのイラストも入ったポップな仕上がりだった。

パリ・サンジェルマン 2017-18 サードユニフォーム(NIKE)

サッカー界が揺れに揺れたこの年、パリ・サンジェルマンは騒動の張本人ネイマールに幾何学模様に近い迷彩柄ユニフォームを着用させた。この年のネイマールは、ピッチ上の主力としても広告塔としてもクラブを牽引する存在だった。

もっとも2019年夏には退団騒動が起こり、今後PSGのユニフォームに袖を通し続けるかどうかはわからない…。

コソボ代表 2019 スペシャルユニフォーム(Fourteen)

コソボ代表も迷彩柄をユニフォームに採用した数少ない代表チームだ。国旗のベース色である青に黒と黄色を取り入れており、デジタル迷彩に近いデザインになっている。

迷彩柄ユニフォームを採用した者同士、いつの日か日本代表との試合も見てみたいものだ。

奇抜なデザインのユニフォーム、世界のトレンドに?

今回の迷彩柄以外にも、動物を思い切り大きく取り入れるものや奇抜な色使いのユニフォームも世界的にも増えている。ユニフォームはそのチームの伝統や歴史を象徴するため、大きな変更は受け入れがたい部分もある。ただ、今回の日本代表の新ユニフォームも斬新ではあるものの、制作意図や込められたメッセージは明確であり、伝統の”サムライブルー”もきちんと取り入れられている。

さらにいえば、ロシアW杯時のナイジェリア代表のユニフォームのように、その国のサポーターだけでなく世界中で売り切れが相次ぐような成功事例もある。

今は批判相次ぐ日本の新ユニフォームも、選手が実際に袖を通し白熱したプレーをみせてくれればまた違った印象を受けるに違いない。