アジアの大国である中国、最新のサッカーFIFAランキングでは79位となっています。なんでも中国サッカー界で汚職事件が相次いでおり、界隈が揺れているのだとか。
今回は中国サッカー界の今について調査しました。
中国 サッカーの直近の成績は?
最初に中国 のサッカートップチームの直近の成績を紹介します。
まずはワールドカップですが、中国はカタールワールドカップでは予選敗退、本戦に出場できていません。それどころか、中国のワールドカップ出場は2002年の日韓ワールドカップで実現しただけ。12回の出場で11回予選敗退を喫しています。
開催国として望んだAFCアジアカップ2023では3戦0勝1敗2分という成績でグループステージ敗退。日本、韓国、香港との4カ国で戦ったEAFF E-1サッカー選手権2022では日本と引き分け、香港には勝利し3位となっています。
汚職事件でてんやわんや
国際大会でも厳しい戦いが続いている中国 サッカー。なんでも国内で汚職事件が相次いでいるのだそう。国一丸となって戦おうという雰囲気でもないのかもしれません。
元スターに衝撃の汚職が
2022年、中国当局は2021年まで中国男子サッカー代表監督を務めた李鉄氏を「重大な規律違反」の疑いで拘束。現役時代にイングランドでも活躍した中国サッカーの英雄の拘束は国内に衝撃を与えました。
李鉄氏は後に中国サッカー・スーパーリーグで監督を務めた試合で八百長を行ったという疑いが報道され、結局2023年8月に贈収賄などの罪で起訴されました。
李鉄氏の拘束を皮切りに、中国当局はサッカー協会関係者を調査のために次々と拘束。会長や事務局長、政府要人でもある副会長まで拘束されるなど、サッカー協会で組織的に犯罪が行われていることを示す騒動でした。
プロリーグの八百長疑惑で現役韓国代表が逮捕
2023年には国内強豪クラブ、山東泰山の選手や監督が八百長疑惑で拘束されることに。その中の孫準浩選手は韓国人選手であり、勾留後に韓国代表メンバーに選出され、韓国側から早期解放が要求される事態となりました。
結局孫準浩選手は6ヶ月間の勾留を経て、正式に逮捕。本人は容疑を否定しており、2024年3月に10ヶ月ぶりに釈放され帰国しましたが、裁判の結果などの具体的な内容は確認されていない状況のようです。
汚職事件から再出発した中国サッカーは「長征の道」を歩む – KEGEN PRESS
中国サッカー協会元会長が無期懲役に
2024年3月には中国サッカー協会の元会長、陣戌源氏が収賄罪で無期懲役を言い渡されました。なんでも2010年から2023年にかけて、10年以上にもわたってその地位を利用し、約17億円相当の金品を受け取ってきたというのです。
中国サッカーの汚職に関しては長年頻発し続けている模様。これでは代表が苦しむのも無理はありません。
サッカー中国代表の注目選手は?
汚職事件に足を引っ張られ、決してレベルが高いとは言えないサッカー中国代表。ですが、中には注目すべき選手もいますよ!ここからはサッカー中国代表に名を連ねる注目選手を紹介します。
武磊
最初に紹介するのは、武磊(ウー・レイ)選手です。2019年から2022年までスペインのRCDエスパニョールで活躍、中国人選手初のラ・リーガ得点者となった選手ですよ。
代表通算32ゴールは歴代2位の数字、長年にわたって中国代表を牽引する32歳のベテランアタッカーです。
呉少聰
続いて紹介するのは呉少聰(ウ・ショウツォン)選手です。24歳のディフェンダーで、2023年1月よりトルコのサッカー最上位リーグ、スュペル・リグのイスタンブール・バシャクシェヒルFKに移籍、2023年7月にシーズンローンでTFF1.リグのゲンチレルビルリイSKに加入した選手です。
清水エスパルスや京都サンガなど、Jリーグも経験したことのある選手で、現中国代表では貴重な海外組ですよ。
最後に
今回は中国サッカーの問題や注目選手について紹介しました。
スポーツ関係の汚職はどの国でもあって欲しくないですね。中国サッカーのこれからの飛躍に注目したいです。