2022年のFIFAワールドカップで共にワールドカップ日本代表初選出された田中碧選手と三笘薫選手。グループリーグ突破をかけたスペイン戦では二人の活躍で見事勝利したのですが、実はこの二人は幼馴染なのだとか!
今回は田中碧選手と三笘薫選手の出身校や経歴などについて紹介します。
田中碧と三笘薫は幼馴染!
田中碧選手と三笘薫選手は共に神奈川県川崎市出身、学年こそ三笘薫選手が一つ上ですが、小学校は川崎市立鷺沼小学校、中学校は有馬中学校と、共に同じ学校に通っていたのです。更に二人は鷺沼小学校で活動するさぎぬまSCでプレーし、共に川崎フロンターレの下部組織にも進みました。幼い頃から二人は共にサッカーをプレーしてきたのですね。
後にワールドカップの舞台で三笘薫選手のアシストから田中碧選手のゴールに繋いで逆転勝利を掴み取ることとなったのですが、幼馴染の二人のこのエピソードは「まるで漫画のよう」と話題になりました。
三笘薫は「常に僕の前を走っている」
2016年、18歳になる年に川崎フロンターレのユースからトップチームへ昇格した田中碧選手。一方で三笘薫選手は「プロで活躍できる確信が持てない」として高校卒業時点のトップ昇格は断ってスポーツ推薦で筑波大学体育専門学群へ進学しました。そんな三笘薫選手ですが大学3年次に川崎フロンターレへの加入が内定し、2020年に正式入団。プロの舞台でも共に戦うことになった二人、田中碧選手は三笘薫選手について「彼が常に僕の前を走っている。追いつこうと僕はしているだけ」と語っています。
田中碧の経歴
田中碧選手は神奈川県立新城高校を卒業。2017年より川崎フロンターレでプロとしてのキャリアをスタートさせました。2018年にJ1リーグデビューを果たすと、2019年にはリーグ戦24試合出場と躍進を果たし、川崎フロンターレの選手として初めてベストヤングプレーヤー賞の受賞を果たしました。2020年シーズンはリーグ戦31試合、リーグ杯5試合、天皇杯2試合に出場とフル回転し、自身初のベストイレブン選出を果たしましたよ。
2021年より海外挑戦
2021年6月にドイツ・ブンデスリーガ2部、フォルトゥナ・デュッセルドルフに期限付き移籍で加入。移籍初年度からリーグ戦29試合に出場するなど躍動し、2022年4月に完全移籍となりました。2023年には右膝内側靭帯断裂、2024年には急性虫垂炎の手術など逆境にも見舞われた田中碧選手ですが、デュッセルドルフでしっかり結果を残し、2024年8月にイングランド・プレミアリーグのリーズ・ユナイテッドに完全移籍を果たし、同クラブでも初年度となる2024-2025シーズンにリーグ戦43試合に出場して5得点を記録するなどフル回転して見せました。
三笘薫の経歴
兄の影響でサッカーを始めた三笘薫選手(ちなみに三笘薫の兄は俳優の結木滉星さんなんですよ)。川崎市立橘高校から筑波大学に進むと、天皇杯のベガルタ仙台との試合で2得点を記録するなど勝利に貢献し、ユニバーシアード日本代表では金メダルに貢献しました。
2020年に満を持して川崎フロンターレに入団してプロデビューを果たすと、公式戦5試合連続ゴールや新人史上5人目となる二桁得点など、プロ入り早々大暴れ。デビューイヤーでJリーグベストイレブンに輝き、チームのJ1リーグ、そして天皇杯優勝に大いに貢献しました。
2021年8月に海外挑戦
Jリーグ二年目のシーズンだった2021年の途中、東京オリンピックを終えた後の8月に早くも海外挑戦することとなった三笘薫選手。イングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンにJリーグからの移籍史上最高額となる移籍金で完全移籍となりました。イギリスの労働許可証の発給の関係で、当初はベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズで期限付き移籍という形でプレー、2022年夏からブライトンに復帰し、同年7月のデビュー戦でゴールを決める活躍を見せました。
ブライトンでの活躍は?
ブライトンデビューイヤーの2022ー2023シーズンはリーグ戦33試合に出場して7得点を記録、クラブ月間最優秀ゴール賞にも輝くなど躍動しました。2023ー2024シーズンは腰の怪我もあってリーグ戦では19試合の出場に留まりましたが、2024ー2025シーズンはレギュラーとしてプレーを続け、リーグ戦36試合に出場しました。得点数は10、これはプレミアリーグでは日本人で初のシーズン二桁得点でしたよ。
二人の仲良しエピソードは?
幼馴染でワールドカップの日本代表となり、重要な得点を二人で生み出したというロマンを感じるエピソードの持ち主である田中碧選手と三笘薫選手。なんでも、二人のワールドカップでの活躍の影響で、二人がかつてプレーしたさぎぬまSCへの入団希望などの問い合わせは約10倍に至ったそうですよ。ここからは二人の仲良しエピソードについて紹介します。
阿吽の呼吸でお互いのやりたいことが分かる
田中碧選手は、三笘薫選手が試合中になにをしたいのかすぐに分かるのだとか。どこでボールが欲しいのかなどを直感的に理解できる、といった発言をしています。学生の頃から一緒にプレーを続け、日本代表の練習後にも二人で一対一の特訓をしているという話もありますから、そういった日々の積み重ねが二人の阿吽の呼吸を作り上げているのでしょうね。ワールドカップでの奇跡の連携も、こういった背景の下に生まれたものなのでしょう。
プライベートでも仲良し
勿論サッカーを離れた場所でも二人は仲良しであり、田中碧選手が三笘薫選手のSNSに「I Love you」とコメントを残したこともあるそうです。オフには、お互いのパートナーを合わせた4人で食事会を楽しんでいたという目撃情報も!海外移籍を見据えていた頃には二人で一緒に英語の勉強もしていたんですって。
田中碧選手は三笘薫選手に、しょっちゅうLINEをしていると語ったことも。ちなみに、田中碧選手は三笘薫選手を昔は「薫」「あいつ」と呼んでいたものの、プロになってからは「薫さん」と呼ぶようになったそうですよ。
最後に
今回は田中碧選手と三笘薫選手の幼馴染エピソード、出身校、経歴について紹介しました。さぎぬまFCから共に同じJリーグのチームでプレーし、それぞれ海外へ羽ばたいてワールドカップで共に活躍した田中碧選手と三笘薫選手。二人の美しい連携をこれからの国際戦でも見る機会があればと、期待せずにはいられませんね!