2024年6月にワールドカップアジア2次予選で日本と対戦したミャンマー。世界ランクはどれくらいなのでしょうか。
今回はサッカーミャンマー代表について調査しました。
サッカーミャンマー代表はFIFAランキング165位
サッカーミャンマー代表は2024年10月発表のFIFAランキングで165位となっています。FIFAランキングに参加している国は約200国。少なくとも現在のミャンマー は決してサッカー強国というわけではないのですね。過去の国際大会などでの戦績はどういったものだったのでしょうか?
ミャンマーの国際大会での戦績は?
ミャンマー代表が初めてワールドカップの予選に出場したのは2010年のことでした。そこから2022年までの四大会で予選を突破できたことはありません。2022年大会では一次予選を免除され二次予選に参加しましたが、グループFの5チームの中でモンゴルと並び2勝6敗、得失点差の影響で最下位に沈んでいます。
2026年大会では一次予選を勝ち上がって二次予選に出場、しかしグループBの4チームの中で5敗1分と最下位に沈み、既に予選敗退が決定しています。
過去には強い時期もあった
ミャンマーが「ビルマ」と呼ばれていた頃、1960年代や1970年代にはアジア屈指のサッカー強豪国だったそうです。事実、1968年のAFCアジアカップでは準優勝に輝いています。国の事情もあってか、ミャンマーは1992年以前に開催されたAFCアジアカップのほとんどに不参加。その中で参加した一大会で準優勝を掴み取ったのですね。
ただ、AFCアジアカップにおいても2019年大会、2023年大会は予選敗退しています。2023年大会の3次予選ではタジキスタン、キルギス、シンガポールと同じグループで戦い、3戦3敗、最下位に沈んでいます。
東南アジアサッカー選手権2016年にベスト4
1996年よりASEANサッカー連盟の主催で開催されているASEANチャンピオンシップ(東南アジアサッカー選手権)では2004年に4位、2016年にベスト4に輝いています。しかしそれ以外の年ではグループリーグ敗退となっており、苦戦を強いられている印象です。
2006年から2014年まで開催されていた、アジアサッカー連盟加盟国の中で下位のチームが集う「AFCチャレンジカップ」では2008年、2010年の2大会で4位となっています。
過去の競技大会では優勝も
過去に開催されていたアジア競技大会では1966年と1970年に二連覇を果たしています。さらに東南アジア競技大会では1965年から1973年の5大会連続で優勝という成績を叩き出しましたよ。これらの大会では、ミャンマーが不参加となる大会も少なかったようです。確かにミャンマーはアジアのサッカー界で大きな存在感を放っていたのですね。
ミャンマー代表の有名選手は?
ミャンマー代表の現役の選手の情報については、日本にはあまり届いていないようです。過去にミャンマー代表としてプレーした選手の中には、2021年に日本で難民認定を受けたピエ・リヤン・アウン選手がいます。
ピエ・リヤン・アウン選手は2021年の日本代表とのワールドカップ予選の際に、母国で行われたクーデターに対する抗議の意思を表明。「自国の状況を世界中の人に知ってもらいたかった」と語り抗議表明に踏み切ったのですね。
母国に戻れば殺害される恐れがあった
しかし、その行動のために母国に戻れば殺されてしまう恐れがあり、ピエ・リヤン・アウン選手は最終的に日本への亡命を決意。無事難民認定され、J3リーグのY.S.C.C.横浜フットサルとプロ契約を結ぶに至りました。
一時は死をも覚悟するような過酷な境遇にあったこともあってか、ピエ・リヤン・アウン選手は2021年12月ごろに精神的に病んでしまい、2022年3月にチームを退団。現役引退されています。
最後に
今回はミャンマーのサッカー代表の世界ランクなどについて紹介しました。国の情勢がミャンマーのサッカーのレベルにも大きく影響している模様。国が安定すれば、サッカーのレベルの向上にも繋がるかもしれませんね。