こんにちわ。広島FDO監督高垣です。
先日、広島県選抜の監督として全国大会にもチャレンジしてきたのですが、2勝1敗で予選敗退。
監督としてゲーム運びの面で判断ミスからの敗退だったのではと責任を感じている今日この頃でございます。
さて、今回は質問を頂きましたので、それについて回答します。
ジュニア指導時の伝え方
Q:いつもトレーニングの際に、大人だったらわかる説明でも、子供たちだと伝えるのが難しいと感じます。子供たちに指導するときに考えたり、気を付けていることなどあれば教えて頂きたいです。
たくさんありますが大きく4つに分けてみました。
1.言葉より体
言葉で説明するより、見せる・体験させることを多くしています。
練習の意図や考え方をフリーズをかけて一生懸命伝えようとする指導者の方も多くいると思いますが、私はたくさんボールに触り、たくさん失敗・成功させることを意識しています。
頭で理解してプレーするより体で覚えてもらいたいのです。
2.クリエイティブ
創造性を豊かな選手になってもらいたい。
選択肢を1つに絞らず、たくさんの選択肢の中から選手に選んでもらうようなメニューを考えます。
選手が考える【選択肢の数】がクリエイティブに繋がってくると考えております。
3.選手を尊重する
選手が考え行動したことに否定的にはなりません。
選手の意図を読み取り、聞き出し回答する。
その際も、自分の意見を押し付けるのではなく、選択肢の1つとして選手にプレゼントするイメージです。
4.子どもたちのモチベーションをあげる
練習に対する気持ち・フットサルサッカーに対するなどの気持ちを高めます。
モチベーションの高め方はたくさんあり、もちろん1人1人違うので、その子にあった対応でモチベーションをあげるようにしています。
これら4つの事は常に意識しています。
ディアゴナルについて
Q:DFにマーカーではなく生徒を配置したらパスがDFに当たって上手くいかない現象が起こりました。コートの広さや動く角度、DFの位置などの設定で気を付ける事が何かあるでしょうか?
1.魅せる、体験させる
選手たちだけでトレーニングを行い、なかなかうまくいかない場合は、できるようになるまで一緒にプレーしてます。
魅せる、体験させるというころを大切にしています。
2.的確なキーファクターの設定
例えば今回のディアゴナルを教えたいときは、オフェンスの事を特化してコーチングします。ディフェンスの事は言いません。
トレーニング中、たくさんのプレーで失敗成功ありますが、ディアゴナルの場面以外は、あまりコーチングしないかもしれません。
3.環境づくり(オーガナイズ)
指導者として大切なトレーニングの環境づくりです。オーガナイズと言いますね。
ディアゴナルを教えたい場合はその動きが多くでるようなトレーニングを設定します。意図的にこちらからその環境を作ります。ここは指導者のスキルですね。
選手のレベルに応じてメニューのオプションを考えます。
ここではハーフコートを使用します。スペースを使う戦術ですので、スペースを多めに確保しています。
ハーフコート
1対1+パサー(ここは初めはコーチがしてあげます)
中央までドリブル
中央到着でコーチにパス。
そこからオフザボールでの1対1が始まります(パスするまではディフェンスはボールを奪わない)
ここからが指導者として勝負ですね!
初めはディフェンスの裏を取る動きについて選手にアプローチをかけます。(パラ)
すると、次からディフェンスは裏を取られたくないので、パラの動きに対して必死についていきます。
そしたらここで!ディアゴナルが効果的に発動します。
裏を取られたくないディフェンスに対して、オフェンスは離れる動きをします。
これが単純なディアゴナルですね。
この瞬間をコーチは逃さないようにし、フリーズコーチングやシンクロコーチングで選択肢を増やしてあげます。
シンクロコーチング:プレーの流れの中で説明する
実際に体験する選手にとっては、『これか』と肌で感じることができると思います。
このように、前もって選手を誘導し、教え込みたいプレーを出やすくさせる作業も指導者にとっては、必要なのではないかなと思います。
少し簡単な説明で申し訳ないですが、こんな感じで意識してトレーニングを作ったり、選手とコミュニケーションをとっております。
貴重なご質問有り難うございました。
私、フットサルの試合はライン突破ゲームだと思っております。
この図だと4本のラインを突破できたら1点という、かなり安易な考えで進めております。
いかにラインを突破するか、どのように突破するかと言う事を考えながらトレーニングを作成したりしてます。
以上、安易思考の高垣でした。