フランスのプロサッカークラブ、スタッド・ランス。2025年のフランス杯ではチーム48年ぶりの決勝進出を果たし準優勝に輝きましたが、2025年5月末の昇降格プレーオフでは敗北、2部に降格してしまいました。
それでも魅力的な選手が多いスタッド・ランス。日本人プレイヤーを中心に紹介しますよ。
伊東純也
最初に紹介するスタッド・ランスの選手は、伊東純也選手です。横浜F・マリノスジュニアユースの入団テストに不合格となったこともある伊東純也選手は、公立高校から神奈川大学に進学し、関東大学サッカー2部リーグで得点王やベストイレブン、アシスト王などに輝き、2015年よりJ1のヴァンフォーレ甲府に加わりました。
当時のスカウトだった森淳さん曰く、当時の伊東純也選手は「全然うまくなかった」そう。それでも特筆すべきほどの足の速さをもっていたのですね。
2022年7月よりスタッド・ランスに加わる
2016年に完全移籍で柏レイソルに移籍し、2017年よりトップチームの日本代表にも選ばれるようになった伊東純也選手は、2019年2月に期限付き移籍という形でベルギーのKRCヘンクに加わり海外挑戦を開始、KRCヘンクでは途中に完全移籍などもありながら2022年までプレーし、2022年7月よりスタッド・ランスに完全移籍しました。
スタッド・ランスでは2024-2025シーズンにチャンスクリエイト数リーグ1位となる83回を記録するなど主力MFとして活躍していますよ。
関根大輝
続いて紹介するのは関根大輝選手です。静岡学園高等学校時代に全国高等学校サッカー選手権大会で優勝するも、自身の大会出場時間は1分、高校卒業後には柘植大学に進学しました。2023年に柏レイソルの特別指定選手に登録され、同年のうちにプロデビュー。予定を一年前倒しして2024年シーズンより正式加入を果たし、開幕からレギュラーとして先発出場を続けて同年3月にプロA契約を締結しましたよ。
2025年1月よりスタッド・ランスに加わる
2025年1月12日に完全移籍でスタッド・ランスに加わりました。元々の予定では2025年に柏レイソル正式加入という予定だったのに、かなりのスピード感でステップを進めていますよね。1月25日に移籍後初出場も果たしていますよ。
日本代表には、2024年10月のFIFAワールドカップ・アジア3次予選で、代替選手という形で追加招集されました。今後の日本代表を背負う、将来を期待されたDFです。
中村敬斗
続いて紹介するのは中村敬斗選手です。小学生時代に柏レイソルジュニアに所属するも、「パスサッカーが合わない」という理由で小学生ながらチーム移籍を選び、2018年、18歳のときにガンバ大阪に入団しました。2019年にルヴァンカップでニューヒーロー賞に選出される活躍を見せると、2019年7月にオランダのFCトゥウェンテに期限付き移籍で加入し、海外挑戦をスタートさせましたよ。
2023年8月よりスタッド・ランスに加入
スタッド・ランスへ加入したのは2023年8月のこと。同月にリーグ・アンデビューを果たすと、9月に初得点、2024年には欧州主要リーグ日本人初となる5試合連続ゴールを達成し、その後リーグ・アンでプレーした日本人としては初のシーズン二桁得点も達成しました。
日本代表のトップチームには2023年のキリンチャレンジカップで初選出され、アジアカップ2023でも活躍。代表戦に出場すれば高確率で得点を決める、頼れるFWですよ。
イェヴァン・ディウフ
ここからは日本人以外のスタッド・ランスの選手について紹介します。最初に紹介するのは、スタッド・ランスの正ゴールキーパー、イェヴァン・ディウフ選手です。フランスとセネガルの国籍を持つ選手で、スタッド・ランスでは2019年よりプレー。2022年よりレギュラーに定着し、スタッド・ランスのゴールを守り続けています。年齢は現在25歳です。
代表戦ではフランスの世代別代表として活躍しましたが、2025年よりトップチームのセネガル代表として活躍していますよ。
セルヒオ・アキエメ
DFのセルヒオ・アキエメ選手は赤道ギニア出身の父とスペイン人の母の間に生まれ、故郷はスペインの首都マドリード。スペインの世代別代表でも活躍した選手で、年齢は現在27歳ですよ。
長年に渡ってスペインのクラブでプレーしていたセルヒオ・アキエメ選手ですが2024年にスタッド・ランスに移籍し、2024-2025シーズンに30試合に出場、活躍しました。
ウマル・ディアキテ
続いて紹介するのはFWのウマル・ディアキテ選手です。コートジボワールの代表として2023年に代表戦にも初出場した選手で、年齢は現在21歳。コートジボワールのサッカー界をこれから背負って立つ立場の選手ですね。
国内リーグでキャリアを開始しましたが、2022年よりオーストリアでプレーし、リーフェリングで活躍すると2023年にスタッド・ランスと5年契約を結びました。2024-2025シーズンは4ゴールを決める活躍を見せました。
ママドゥ・ディアコン
ストラスブールで生まれ、2021年からスタッド・ランスの下部組織でプレーしたFWのママドゥ・ディアコン選手。ママドゥ・ディアコン選手は、2024-2025シーズンはファーストチームで28試合に出場し2ゴールを記録するなど、準主力と呼べるところにまで成長しました。U-20フランス代表で戦う世代であり、まだ若く、これからのさらなる飛躍が楽しみな選手ですね。
ヴァランタン・アタンガナ
最後に紹介するのが、ヴァランタン・アタンガナ選手です。カメルーン出身でスタッド・ランスの下部組織で育った守備的MFで、2023年よりファーストチームにデビュー、ママドゥ・ディアコン選手と同じ若い世代の選手です。それでも2024-2025シーズンは34試合出場とフル回転、チームの主力として活躍しましたよ。現時点でこの活躍っぷりですから、こちらも将来が楽しみな選手です。
最後に
今回はスタッド・ランスの選手について紹介しました。魅力的な選手が多いスタッド・ランスですが、残念ながら2024-2025シーズンは成績が振るわずチームが降格となってしまったこともあり、多くの選手に移籍の話が出ています。来シーズンのスタッド・ランスの布陣はまた大きく違う形になるのかもしれません。