FCポルトやレアル・マドリードなどで活躍してきた「ケープレル・ラヴェラン・リマ・フェレイラ」ことぺぺ選手。ポルトガル代表としても4度ワールドカップに出場するなど、近年のサッカーポルトガル代表にとって欠かせない存在でしたよ。
今回はぺぺ選手のサッカー選手現役引退や、ポルトガル代表としての活躍について紹介します。
ぺぺが引退を発表
2024年8月、ぺぺ選手がサッカー選手としての現役引退を発表しました。20年以上にわたってサッカー選手として活躍を続けたぺぺ選手は、かつてプレーしたFCポルトへ2019年に復帰し、キャプテンとしても活躍。2023年にはUEFAチャンピオンズリーグ史上最年長ゴールを記録する活躍も見せました。
41歳で現役引退を発表したぺぺ選手は、引退に際して家族、自分が所属した各クラブの会長や従業員達、チームメイト、コーチ、そして「自分の道を歩み続けるための知恵を与えてくれた神」など、とにかく多数の相手への感謝を示しましたよ。
ぺぺのポルトガル代表としての活躍は?
ぺぺ選手はブラジル出身で、ブラジルのユースチームでプレーしていましたが、2001年、18歳の時にポルトガルのCSマリティモと契約し、以降2007年にレアル・マドリードに移籍するまでポルトガルのクラブでプレーしました。ユース期間含め、ブラジル代表としてプレーしたことはありませんでしたが、2007年夏にポルトガル国籍を取得し、以降はポルトガル代表として代表戦に出場するようになりましたよ。
ここからはぺぺ選手のポルトガル代表としての活躍を紹介します。
EURO2008で優秀選手に
2007年の9月に初めてポルトガル代表に選出されたぺぺ選手は、EURO2008にも出場。EUROはUEFA欧州選手権、欧州サッカー連盟が主催するサッカー大陸選手権大会ですね。EURO2008の初戦となるトルコ戦で見事ゴールを決めたぺぺ選手はその後も活躍を続け、チームのベスト8に貢献。大会選定の優秀選手に選ばれましたよ。
その後、ぺぺ選手は2010年のワールドカップでも代表に名を連ねました。ぺぺ選手のポジションは基本的にディフェンダーですが、このワールドカップでは守備的ミッドフィールダーとして起用されました。
EURO2012では5試合にフル出場
EURO2012ではセンターバックで起用され、全5試合にフル出場しました。同大会でポルトガルは準々決勝で戦ったチェコ、準決勝で戦ったスペインにゴールを割らせない奮闘を見せ、守備の要の一人だったぺぺ選手も活躍。ぺぺ選手と言えばファールのイメージも強い選手ですが、この大会では5試合で2ファールに抑え、2大会連続で大会選定の優秀選手に選ばれました。
強敵相手に素晴らしい戦いを見せたポルトガル代表ですが、スペインとは最終的にPK戦となり、敗北してベスト4に終わっています。
EURO2016で悲願の優勝
2014年のワールドカップでも再び代表入りとなったぺぺ選手。しかしこちらではグループリーグ初戦のドイツ戦でトーマス・ミュラー選手に頭突きを見舞ってしまい、レッドカードで一発退場を貰っています。
EURO2016では途中で負傷もあり、準決勝のウェールズ戦に欠場。しかしチームは勝ち進み、決勝のフランス戦ではぺぺ選手もフル出場を果たしました。更にその決勝戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれる大活躍。チームは見事優勝を果たし、自身も3大会連続で大会ベストイレブンに選出されましたよ。
2018年のワールドカップで同点ゴールを記録
2018年のワールドカップでは自身三度目のワールドカップ代表入り。ポルトガルはグループリーグを勝ち上がり、決勝トーナメント1回戦でウルグアイと戦いました。ぺぺ選手は同試合で一時同点となるゴールを決める活躍を見せるも、最終的にチームは敗れベスト16に終わりましたよ。
2022年のワールドカップではベスト8に貢献
2022年のワールドカップで自身四度目の代表入りを果たしたぺぺ選手。怪我人が出た影響でグループリーグの途中からスタメン起用となり、決勝トーナメント1回戦のスイス戦では決勝ゴールを奪うという活躍。ポルトガルの16年ぶりのベスト8進出に貢献しました。
EURO2024にもぺぺ選手は代表入りし、グループリーグの初戦であるチェコ戦に出場。当時41歳113日であり、これは大会最年長出場記録となりました。
ぺぺの経歴
ここからはぺぺ選手の経歴について紹介します。
18歳でCSマリティモと契約
12歳の頃から地元、ブラジルのSCコリンチャンス・アラゴアーノのユースでプレーしたぺぺ選手は、18歳、2001年の頃にポルトガルのCSマリティモと契約を結びました。2002-2003シーズンにトップチームへの昇格を果たすと他のクラブへの移籍話が出るほどに活躍し、実際に2004年、トレードでFCポルトへと移籍しました。FCポルトでは2年目以降に監督の信頼を受け、チームの主力に成長。チームの守備の要としてスーペル・リーガ連覇やタッサ・デ・ポルトガル優勝に貢献しました。
レアル・マドリードで活躍
2007年にレアル・マドリードと5年契約を結びました。この時の移籍金は3000万ユーロ、当時のぺぺ選手は国際的には有名な選手ではなく、多額の移籍金には批判の声もあったようですが、しかしぺぺ選手は移籍一年目からセンターバックとして活躍しました。暴力的なプレーで出場停止処分を科されたり、右膝前十字靭帯を断裂したりもしましたが、最終的にレアル・マドリードでは10年プレー、多数のクラブタイトルを獲得しました。
2019年にFCポルトに復帰
2017年にトルコリーグのベシクタシュJKへ移籍したぺぺ選手ですが、同クラブが財政難に陥ってしまったことも有り、ぺぺ選手は契約解除されることに。2019年からは古巣、FCポルトへ復帰することとなりました。30代後半という年齢で古巣に復帰した後も毎年のように20試合以上に出場するなど、チームに貢献し続けました。キャリア晩年は荒いプレーを見せることも少なくなりましたよ。2024年に現役引退、約23年にわたる長いプロサッカー人生でした。
最後に
今回はぺぺ選手のサッカー選手引退やポルトガル代表としての活躍について紹介しました。ブラジル人として生まれながら、国籍を変更してポルトガル代表として活躍していたペペ選手。長年ポルトガル代表を引っ張ってきました。
引退後の第二の人生、監督やスタッフとしてサッカーと関わっていくのか、動向が気になりますね!