勝てる社会人競技フットサルチーム作り/スポーツ心理学から学ぶモチベーションアップと目標管理方法/前編

こんにちは!リガーレヴィア葛飾(FリーグDiv2)の米谷です。

 

先日、研修を受講したスポーツ心理学からメンタルを鍛える、というテーマをベースに、日々のチーム活動や選手活動でどのようにモチベーションを上げていくのかをご紹介します。

 

研修の講師は、高妻 容一 先生で、スポーツ心理学の第一人者という事で、シンプルな発言の中に、深い研鑽が見えるとても面白い先生でした。

 

多くの書籍を出しているので、知っている方は多いのではないかと思います。

今回は、その中でも特に、目標管理の重要性について書きます。

 

私は、この研修を通して、メンタルにおいて1番大切なことは「普段と違う事をしない」ことであり、「普段と同じように行う事」であると感じました。

一緒じゃねーか!ということは置いといてください。笑

 

では、この普段通り行う事のを上げるためには、「目標管理」というのが非常に重要になってきます。

スポーツ心理学を学んで

スポーツ心理学を学んで、

 

1.メンタルトレーニングはトレーニング(練習)であり、メンタルは向上できるものであること

2.メンタルトレーニングを行う事でパフォーマンス向上が望めること

3.モチベーションを向上、維持するためにメンタルトレーニングは重要であること

 

ということを学びました。

メンタルトレーニングの中で重要なこと

1.普段と違う事をしないこと

大事な試合や場面で、いつもと違う深呼吸をしたり、気合を入れたりすることが、実は自分自身のメンタルを崩し、過度な緊張や弛緩を生み出しているというです。

これは、良くやってしまうことだと思います。

2.普段の行動の中にメンタルが整う仕組みを作っていくこと

だからこそ、普段から呼吸法のトレーニングをしたり、大事な場面を想定することで、大事な場面で行う呼吸法は「いつも通り」ということにしてしまえば、普段通りの行動になります。

 

ここに、メンタルトレーニングはトレーニングだという意味があると考えています。

メンタルトレーニングの方法

メンタルトレーニング方法として、いくつかの方法がありますが、簡単にご紹介します。

 

・呼吸法

・シチュエーションを想定した中での練習

・習慣化された一体感作り(音楽・円陣・風通しの良いコミュニケーションなど)

・目標管理(大きな目標達成のための身近な小さな目標設定)

 

など、他にもたくさんありますが、大事なことは「普段通りに行動できる」というのがキーワードであるように感じます。

 

そして、普段通りできるように継続するためには「モチベーション」が大切になってきます。

このモチベーションを向上、維持するために「目標管理」はとても重要です。

 

ということで、目標管理について、考えていきます。

モチベーションアップのための目標管理とは

モチベーションアップのために目標管理は特に重要になります。

 

そこで、研修でも例に挙がった青山学院大学駅伝部(青学駅伝部)の取り組みをご紹介します。

(※ただし、あくまで事例の紹介になるので、細かいタイム設定などは多少異なっている可能性があることはご了承ください。)

 

原監督就任当初、青学駅伝部に対して箱根駅伝出場のために目標設定をしました。

 

まず、1年間で14分チームタイムを縮める事。

1年間で14分ということは、1人あたり1分40秒縮めるという事。

半年間で1人あたり50秒。

3ヶ月で1人あたり25秒。

1ヶ月で1人あたり約8秒。

1週間で1人あたり2秒。

1日で1人あたり約0.3秒。

 

どうでしょうか?

 

研修の中でも同じ紹介を受けましたが、年間の大きな目標を見ると難しそうでも、

身近な目標である0.3秒縮めるということは何だか簡単そうに思えてきませんか。

身近な目標がモチベーションを上げる!

このように、大きな(年間の)目標から逆算していき、1日の目標を決めます。

 

青学駅伝部は、月1回目標管理会議を行い、進捗状況を管理しながら活動しているそうです。

この会議では、各選手が作成している日々のトレーニング日誌を用いて、選手同士が日々の活動を確認しながら目標達成に向けて議論を交わしているそうです。

このように青学駅伝部は、【目標設定】と【目標管理】を徹底的に行い、それに基づいて大きな目標に向けて1歩1歩進んでいるという事です。

目標管理を行うとモチベーションが上がり、チーム力が向上する

目標管理を行う事で重要なことは、身近な目標を設定する事で、設定した目標を管理していくことだと考えています。

 

そしてチームスポーツにおいては、個々の目標管理をグループもしくは全体で共有することに意味があります。

個々の取り組みを共有することで、それぞれの進め方を知り、より良い道が見えるかもしれません。

伸び悩んでいる選手は、様々な視点からアドバイスをもらえるきっかけになるかもしれません。

 

このように、目標を定めて、それをチームで管理していくと自然とチーム力が上がってくると考えています。

フットサルではどのように考えるのか?

目標設定と目標管理については、重要だなと感じていただけたでしょうか?笑

 

では、今回の内容をフットサルに当てはめるとどうでしょうか?

何となくどうするの?って思いませんか?

 

私はこの研修を受けながら、疑問に思いました。

フットボール(フットサルやサッカー)など、個人の行動目標が数値化することが難しいスポーツにおいて、どのように考えるのだろうか?と。

 

駅伝は一人何分という個人の目標設定が明確ですが、フットサルは個人の目標設定が難しいです。

チームの目標と個人の目標の設定が難しいと考えているからです。

 

これについては後編としてまとめました。

後編:スポーツ心理学から学ぶモチベーションアップと目標管理 後編

 

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