こんにちは。リガーレヴィア葛飾(FリーグDiv2)の米谷です。
フットサルのプレー中、どうやって動いていいかわからないという方に、こういった動きもあるよという例を動画を交えて紹介します。
今回は、守備の1ライン目に数的優位を作ることで相手チームよりも優位にプレーする、ラインカットというプレーを紹介します。
ラインカットとは?
ラインカットとは数的優位を作る動きで相手より優位に立てるプレーです。
動画や写真からわかるように、前線の守備者の死角から回り込むように下りる動きです。
守備の1ライン目が画像右前の2人の守備としたら、同じ高さに2人いることで、3対2の数的優位になっているのがわかります。
そして、手前側の守備者が下りてきた選手に釣られたので、黄色の7番がフリーになりました。
真ん中の選手と手前の選手によって、2対1を作ることができています。
ラインカットのメリット
数的優位を作ることができる
守備の1ライン目に下りる動きによって数的優位を作ることができます。
理由は守備者が迷うからです。
下りる相手についていくと守備のラインが平行になり、守備1ライン目が突破された時にピンチになりやすいため、
カバーリングも考えないといけないポジションを取らざるを得ません。(※チームによります。マンツーマンでがっつり人につく場合もあり。)
ですので、守備の1ライン目に数的優位が作りやすくなり、結果サポートの数が増えボールを失う可能性が低くなります。
ドリブルのスペースができる
動画を見ると分かる通り、サイドの選手の縦に大きなスペースが空くのがわかります。
このスペースへドリブルで前進できるようになります。
縦パス(ピヴォへのパスコース)が空く
動画を見ると分かる通り、ドリブルができるスペースは縦パスができるスペースでもあります。
動画も縦にピヴォがいて、サイドで受けた黄色の7番の選手は、縦パスもドリブルもできる状態です。
この動画では、ドリブルを選択しています。
ピヴォいないサイドのスペースにスピードを上げて進める
この動画では出てきませんが、下りていく動きが「助走」になり、ピヴォがいないサイドのスペースに相手よりも早い動きで進むことができます。
下りていく動きでボール保持者へのパスコースになり、ボール保持者の守備者がもし中を切ったら、縦のスペースにスピードを持って進むことができます。
この動きにディフェンスが対応することは難しいです。
ラインカットのデメリット
身体の向きが限定されやすい
動きから分かる通り身体の向きが一方向に限定されやすく、守備者にとって限定しやすい場合もあります。
上記の動画でいえば、攻撃にとって右サイドに限定して追い込めば守備の数的優位を作りやすくなります。
真ん中の選手のスキルが求められる
身体の向きをゴール方向に向く身体操作能力や、真ん中でボールを受けた時の適切な状況判断が求められます。
真ん中でボールを受けた時に、背後からプレッシャーを受ける事もあり、ボールを失わない判断が求められます。
前進するために1手間かかる
相手守備組織が複数の守備ラインを形成する場合、守備の1ライン目に攻撃の枚数をかけるため、その分前進へのプレー回数が増えてしまう場合があります。
なんでもかんでも、下りてくれば良いわけではなく目的を持ってプレーする事が必要です。
不安定な配置になりやすい
真ん中の選手がラインカットした時、ボールを受ける事が出来ない場合、動きなおしのスピードが遅ければ、
全体(フィールド4人の配置)のバランスが崩れてしまいボール保持者が孤立してしまうことがあります。
ラインカットした選手は、ボール保持者の状況に合わせて、
適切なプレー(例:ボール保持者にプレッシャーがかかってらブロックなど)
を
適切なスピード(速く動きすぎてもバランスが崩れます)
で行う事が求められます。
動きのポイント
この動きのポイントは相手の死角から入ることを意識することです。
守備者は、ボールと自分のマークを意識しているので、相手守備者の死角(視野外)から真ん中のスペースに入っていく事を意識して動いてみてください。
守備者にとってはサプライズになります。
ラインカットまとめ
ラインカットにはメリットもデメリットも存在しますが、上手くいけば一気に前進するチャンスを作れる動きです。
縦パスや縦ドリブルが空いたり、相手のカバーリングが間に合わず、一気にシュートチャンスまで作ることができます。
是非トライしてみてください。
今回はラインカットというプレーを紹介しました。
今後も様々なプレーを紹介していきたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。
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