サッカー フォーメーション|3-4-3の特徴とメリット・デメリット

この記事ではサッカーのフォーメーションの1つ、3-4-3について特徴やメリット・デメリット、相手の相性などを解説していきます。

ヴェルディフットサルユース、チェルシーサッカースクールなどでの指導経験と、習志野高校サッカー部(全国ベスト8)、関東フットサルリーグなどでの競技経験を基に、サッカー、フットサル戦術やトレーニングなどを解説

3-4-3の配置

まずは3-4-3における選手の基本配置を理解しましょう。同じ3-4-3でも選手のポジションが異なる例があります。

3-4-3の場合は以下の配置となるのが一般的です。

DF:センターバック3人
MF:センターに2人(ボランチ、オフェンシブハーフ)&両サイドに1人ずつ(サイドハーフ、ウイングバック)
FW:センターフォワード1人と左右両ウイング1人ずつ
サッカーフォーメーション3-4-3解説
DF:センターバック3人
MF:センターに2人(横並びorボランチ2人)&両サイドに1人ずつ(サイドハーフ、ウイングバック)
FW:センターフォワード1人&左右両ウイング1人ずつ

サッカーフォーメーション3-4-3解説

3-4-3のメリット

3-4-3は前線に3人のフォワードをおく3トップで、攻撃を意識したフォーメーションと考えていいと思います。

センターバックを3人とディフェンスを最少人数としている分、オフェンスと中盤に多く人数をかけられます。前線に人数をかけやすい基本陣形で攻撃面に特化させています。

4-3-3と同様にフォワードは中央の1トップと、両サイドにウイングの選手をおけるので、ドリブルでの突破力が高い選手を活かしやすくなっています。

また、4バックに対しては3トップが嫌がられることが多いです。突破力のあるウイングがワイドに広がることで、相手サイドバックをサイドに引きずり出せます。

サッカーフォーメーション3-4-3解説

サイドバックが釣り出されると、近い方のセンターバックとのスペースを作り出すことが出来ます。

そのスペースを中盤の選手が侵入する事で、攻撃の強みをよりゴールに近い位置で強さを出すことができます。

・攻撃に人数をかけられる
・3バックはビルドアップがしやすい
・中盤以上の陣形をコンパクトに保てる
・突破力のある選手は3トップで活きる
・ウイングをおとりに中盤からバイタルエリアへの侵入が出来る

サイドで突破力のある選手というところでは、ここ最近ではやはり三笘選手が目立ちます。

※ドリブルが特に注目される三笘選手ですが、ディフェンスラインの裏への飛び出しもとても上手いです。

3-4-3のデメリット

3バックであるがためにフォワードに対しての強度を高めることができる反面、サイドのスペースを広く管理する必要があります。

中盤に人数をかけている分、サイドが手薄になるということです。

その際、サイドのスペースを中盤のサイドの選手がケアすることがあり、それにともない運動量が多くなります。

ボールを奪われた後にサイドのスペースを使われると、ディフェンスの対応が遅れるケースも多く、ゴール近くまで前進されやすくなります。

サッカーフォーメーション3-4-3解説

3-4-3の戦術を実行する際は、中盤のサイドの選手の運動量が求められます。

相手が最終ラインからワイドに展開してビルドアップをしてくればサイドの選手がプレスにいきます。

それに合わせて陣形をコンパクトに保ちながら全体でスライドしていくことで、中央へのパスコースを限定するように連動するのが基本です。

このとき、守備ラインのサイドまで入った場合はディフェンス3枚がスライドしてプレスをかけます。

その時は逆サイドの中盤の選手、または中盤のディフェンシブなポジションの選手がスペースのケアをすることになります。

・ディフェンスがサイドに引っ張られるとバランスが崩れやすい
・全体の連動が遅れると相手オフェンスに対してディフェンスの人数が少なくなる。

3-4-3の相手フォーメーションとの相性

3-4-3の特徴がわかったところで、相手のフォーメーションとの相性を考えてみましょう。

まず、相性が悪いのはどのような場合でしょうか。

3-4-3は攻撃に特化した戦術の為、攻撃的特徴のチームが採用をする戦術となります。

ポゼッションや個人の突破力を活かし、ディフェンス時には前線からのボール奪取を意識します。

そのため、カウンター重視の戦術を引く、5バックのチームに対しては相性が良くないことがあります。

カウンターを主体としたチームは自陣でディフェンスエリアを敷いて相手の攻撃を受けるところから始まります。

つまり攻撃を主軸に置いている3-4-3とプレーエリアが同じになってしまいます。

ポジション的には3トップに対して5バックで守るため、ウイングに数的優位で対応され、ブロックが組まれてしまいドリブル突破が難しくなります。

サッカーフォーメーション3-4-3解説

逆に相手が3バックの場合と、4バックには相性は良いです。

3-4-3は中盤の選手が多いため、より多くのプレーヤーを中央に配置することができます。

これにより、中央のスペースを支配し、相手チームを圧倒することができます。

またオフェンシブハーフをワントップの下に配置出来ている為、フォワードに入った選手のボールに関与してゴール近くで前を向いてプレーができます。

まとめ

3-4-3の基本について解説しました。

攻撃的な側面を強くもち、ビルドアップにも適したフォーメーションといえるでしょう。

守備面に関しても前線からプレッシャーをかける。ボールを奪われたところから相手の陣地でプレーをする最もアグレッシブな陣形ともいえます。

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