こんばんわ。広島FDOの高垣です。
今回はフットサルの数的不利のディフェンスについて。
2人のオフェンスに対して、ディフェンスが1人(+ゴレイロ)の場合、特にフットサルを始めたばかりのプレーヤーやチームは守れていないことが多いです。
すぐにできる簡単なコツで意外と守れるようになるので1対2の守り方を説明していきます。
尚、守り方はあくまで現時点でのセオリーです。
フットサル戦術も時代と共にアップデートされてますのでご理解ご了承ください。
数的不利の状況
まずこのような状態ですね。特にカウンターを食らっている時によくなる状態です。
赤:オフェンス
緑:ディフェンス
水色:ゴレイロ
ん~ 数的不利でピンチですね!
さて、守っていきましょう。
①シュートレンジに入るあたりまで引きつける
シュートレンジとはオフェンスにとってシュートが狙える場所となります。
図では薄ピンクのところがシュートレンジとなります。(ちなみに世界基準は13メートルだそうです)
高い位置でカットしにいきたくなるのはガマンして、まずはシュートレンジまで引きつけ(下がり)ましょう。
なぜシュートレンジまで引き付けるのかというと、ディフェンスとしてはできるだけ狭い場所で守りたい理論です。
たとえばフルコート(40m×20m)で4対1のボールポゼッション(鳥かご)をしたらスペースがありすぎて、ディフェンスはボールを奪えないですよね。
でも、センターサークルの中でボールポゼッションをしたらスペースが狭いので、ディフェンスはボールを奪いやすいというイメージです。
ディフェンスが早めにボールを取りにいくと、スペースが広くてオフェンスにとって有利になります。
ゴールに対して前を向いている選手(オフェンス) と、後ろを向いている選手(ディフェンス)だと、前を向いている選手の方がそもそも有利です。
②パスコースを切りながら外へ追い込む
シュートレンジ付近では、パスコースを切りながら外へ追い込んでいきます。
そのときに縦に突破されないよう気をつけてください。
さらにこだわるのであれば、相手選手の利き足も配慮しないといけません。右利きの選手に対してのアプローチ・距離と左利きの選手とは違ってきます。
ただ根本は外に追い込んでいきます。
ただしオフェンスも簡単には追い込ませてくれません。パスを出されることが多くあります。
ここから大切です。
③ゴールへ戻らない
サッカーでは、ゴールに戻る(カバーしにいく)選手がよくいます。
しかしフットサルではゴールへ戻りません。
ゴールへ戻ったところで手の使えない選手がいても・・・という話です。
ゴールを守っているのだからゴールへ戻りたい気持ちはとてもとても分かります。
しかし、ゴレイロを信じて自分のマークに集中してください。
ゴレイロは1対1で負けない。ディフェンスは自分のマークを徹底的に抑える。ここができるとゴールは生まれません。
結果、こうなります。
ゴレイロが1対1で負けず、オフェンスがパス。
しかし、ディフェンスが徹底マンツーでついているので、アプローチしてインターセプト。
おめでとう。2人置き去りのカウンターのチャンスとなります。
1対2は確かにピンチではありますが、守れない事はありません。
さらに守れた時は自分たちが大きなチャンスを手にします。チームの士気もあがります。
上記のことを参考にこちらを見ると、ゴールが生まれているときのディフェンスはどうか、守れた時のディフェンスはどうかなど、じっくり見ることができます。
参考にしてみてください。
関連記事:競技フットサルチーム練習方法|3対2のカウンターアタック